全国こども
チャレンジカップ
第4回全国大会
開催要項
 

 


 





子供の体力向上は日本の未来を明るくする

少子高齢化が加速する日本では、子供達の体力の低下が問題になっています。文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、30年前の同年代と比較して、身長や体重などの見かけだけは立派になってきているものの、今の子供の方が体力・運動能力ともに親の世代を下まわっています。しかし、これは何も我が国だけの傾向ではないようです。欧州で行われたある研究によると、紀元前400年と1960年、そして1995年の50才男性の最大酸素摂取量を比較した結果、1960年を境に数千年のあいだ維持されてきた体力が、それ以降のたった45年で、あっという間に低下していることがわかりました(引用文献を参照)。60年代といえばまさに高度経済成長期であり、急激なモータリゼーションや電化などによって都市化が進んだ時代です。つまり、このような変化のお陰で私たちの生活は便利で快適になった反面、日常生活のなかで身体を動かさなければならないことが激減し、人々の体力が衰えだしたのがこの頃なのです。
さて、平成17年は高齢者を対象とした介護保険の大幅改正が行われ、転倒や体力低下を予防することで寝たきりになることを予防する、「介護予防」の取り組みが盛り込まれることになりました。この予防という概念のベースには、廃用症候群という身体的な活動が減ることによって生じた身体機能の低下があり、加齢による体力の低下よりも不活発による体力の低下の方がむしろ加速度が速い、ということが問題視されています。
「使わないから衰える」という廃用症候群は、実はまさに現代の子ども達が直面している問題でもあります。自由に遊べる場所が減った、身体を動かして汗を流す時間がある位なら勉強かゲームをする、というような不活発きわまりない子ども達の生活習慣から推測できることは、あと50年もすれば今よりもっと介護の必要な高齢者が増えてしまう、ということです。日が暮れるまでおもいっきり外で遊び、自然に体力がついた、そんな子ども時代を送り基礎体力の備わっている今の高齢者ですら、廃用症候群によって寝たきり予備軍になる時代です。現在の子ども達がこのまま運動不足で低体力のまま成人したならば、日本の未来はどうなってしまうのでしょうか。
そこで私たち大人は、このような子ども達がおかれている現状を理解し、子どもが子どもらしくのびのびと、おもいっきり身体を動かして遊び、身体機能や運動能力を充分に高めてゆくことが出来るように、環境を整えて行くべきではないでしょうか。現実には実現するには困難を伴うことでしょうが、今ここで真剣に取り組まなければ取り返しのつかないことになってしまうことでしょう。日本の将来は子ども達の体力の向上にかかっている、といっても過言ではないかもしれません。
  清心会 藤沢病院 企画調査室長
健康医科学協会副会長
日本こどもフィットネス協会会員 石井 千恵


協会教育活動充実のためご協力いただきました、石井千恵先生に心より感謝申し上げます。本年度は今月の6/1 号の他に9/1号、 12/1号、3/1号と、全4回に渡りご執筆をお願いしております。本ページにおけるご質問等につきましては協会本部あてにご連絡下さいます様お願い申し上げます。
日本こどもフィットネス協会
会長 渡辺みどり












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